【医師監修】AGA治療薬について
AGA治療薬について
FelKのオンライン診療後に医師が処方するAGA治療薬は、医学的根拠に基づいた発毛効果のある薬であるフィナステリド(またはデュタステリド)、ミノキシジルの3種類です。
AGA治療薬の作用は2方向あり、発毛を促進する作用(ミノキシジル)と、抜け毛を抑える作用(フィナステリド、あるいはデュタステリド)に分かれます。
この3種類の薬を、お一人おひとりのAGAの状態に合わせて処方します。
AGA治療薬の詳細
3種類のAGA治療薬について、それぞれの特徴や副作用などをお伝えします。
フィナステリド(内服薬)
フィナステリドは抜け毛を抑制するお薬です。
男性ホルモンが変化したDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンがAGAの原因となります。このDHTは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼが結合することで生まれますが、フィナステリドは5α還元酵素を抑制する働きがあり、男性ホルモンがDHTに変換されるのを阻害するため、結果として抜け毛を防ぐ効果が得られます。
厚生労働省の認可も得られているフィナステリドは、日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでも推奨度A(強く勧められる)と評価されています。また日本だけでなく、世界60ヵ国以上でもAGA治療薬に採用されています。
・フィナステリドの副作用
胃部不快感/性欲減退/勃起不全/精子減少/睾丸痛/唇や顔面の腫れ/じんましん/発疹/肝機能障害
なお、胎児に影響が出る可能性があるため、女性の服用は禁忌です。
デュタステリド(内服薬)
デュタステリドも、フィナステリドと同じく抜け毛を抑制するお薬です。
フィナステリドと同様に、5αリダクターゼを抑制してDHTの生成を防ぐ働きがありますが、フィナステリドよりも高い抑制効果が得られます。さらに、5αリダクターゼにはI型とⅡ型が存在しますが、フィナステリドはⅡ型のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型もⅡ型も抑制します。
・デュタステリドの副作用
胃部不快感/性欲減退/勃起不全/精子減少/睾丸痛/唇や顔面の腫れ/じんましん/発疹/肝機能障害
フィナステリドと副作用はほぼ同じですが、デュタステリドの方が発生頻度が高いとされています。
ミノキシジル(内服薬・外用薬)
ミノキシジルは発毛を促進するお薬です。
頭皮の毛細血管の拡張を促して血流を改善し、毛細血管から毛乳頭へ栄養を運びやすくします。さらに毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促し、発毛を促進させます。
もともとは高血圧の治療薬「降圧剤」として開発された薬剤ですが、副作用で発毛効果が見られたことからAGA治療に用いられるようになりました。フィナステリドと同じく、日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでも推奨度A(強く勧められる)と評価されています。ミノキシジルには内服薬と外用薬の2種類があります。
・ミノキシジルの副作用
多毛 ※髪の毛以外の体毛も増加する可能性があります。
血圧低下/浮腫/頭痛/吐き気/嘔吐/動悸/心拍数の増加/倦怠感/眠気/体重増加/白血球減少/血小板減少症
薬剤の個人輸入は危険です!
安価な価格につられて、海外製のAGA治療薬を個人輸入して使用した場合、以下のような危険性があります。
- 偽物の可能性がある
- 人体に有害な成分が含まれている可能性がある
- 使用して副作用が出た場合、副作用救済制度は適用されない
AGA治療薬は専門の医療機関で処方してもらいましょう。